常識を覆すことで起きる発想の広がりを、漫画『天智と天武』で体験せよ!

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前回の記事では、私的プロジェクト『一日一奈良』400回の軌跡をまとめました。
【モレスキンで”奈良”を400日連続勉強したら、こんな学習パターンになった!】 

奈良の歴史に触れる際、“大化の改新”の口火を切った”乙巳の変”を避けられないわけですが、そこに登場する重要人物を『一日一奈良』で描いています。

こんな感じで……

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 特に悩むこともなく、この人たちをスラスラと描けました。

「こんな連中やろうね」と本人を見たわけでもないのに……。
おそらく多くの方には抵抗がないイメージでしょう。

 

そんな疑うことのない観念を、最近読んだコミックで覆されました。

原案監修が國村昌弘氏、漫画を中村真理子さんが担当された『天智と天武』小学館刊)です。

 

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この表紙絵は、中大兄皇子と蘇我入鹿(もしかしたら大海人皇子かも)が描かれています。
(どちらがどっちかは、このコミックを読んでいただければわかります)

堅い歴史物がわかりやすいエンターテインメントに仕上がっており、めちゃくちゃ面白い作品です。

語り尽くされた”乙巳の変”が、ちょいと人物設定を入れ替えるだけで、物語が新鮮で魅力的に変化しているのです。

実は藤原鎌足が倭人ではなく……、など根底から崩し「反則やんけ」と思えるところもありますが、そんな説も一部の学者の見解としてあるようです。

藤原不比等のセリフで、印象的なのがありました。

「真実は常に勝者のもの。敗者はそれを覆す力も言葉も持たぬ」

 

私たちが「これが当たり前」「普通はこうするでしょ」と日頃、ある基準を用いて結論を引き出していますが、それが「なぜ、当たり前なの?」とまでは言及しません。

知らぬ間に引かれたラインをベースに、ただジャッジメントしているだけです。
発想しているのではなく、選別ですね。

 

創造力開発の講座でパラダイムシフト(支配的な考え方を根底から変える)に触れますが、視点を切り替えて物事を考えるアプローチには個人差が表れやすいといえます。

やはり日頃の柔軟な思考がモノをいうようで、「丸いものは見方を変えると四角にみえるかも」という仮説想像への対応能力(慣れ)なのでしょう。

 

ただ発想する際に、前提となる条件を変えてしまうと、その背景までが変わってしまいます。
もはや課題に対するアプローチではなくなるので、テーマに対して逸脱しないように注意を払うことを忘れてはいけません。

“乙巳の変”自体が起こっていないというでは、この『天智と天武』という物語は成り立たないですからね。

 

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