講師に必要なのは肩書きよりも「教えるうまさ」……って一体何だろう?

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3月7日の朝日新聞の朝刊26頁は、“教育”の特集。

その中で目を引いたのが『講師陣、肩書きよりも「教えるうまさ」』という一文です。

 

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“教育をタダにする、オンライン授業の衝撃”と題された内容は、一流の授業をネットを通じて世界に無料配信する会社「ユダシティー」の紹介でした。

そのビジネスモデルはともかく、特筆すべきは講師陣の選抜方針が「教えるうまさ」の一点で決めていることです。

 

記事によると、設立者のセバスチャン・スラン氏が選んだ20人の講師は、その教え方に何らかの効果的な特徴を見出しています。

たとえば選抜したひとりの講師について、「彼は質問を繰り出して受講生の脳に入り込み、考えさせることが実にうまい。人が学ぶのは教授の講義を聴いているときではなく、自分の力で考えている瞬間なんだ」と評価しています。

大学教授の数百人が参加を打診してきましたが、98%は断ったそうです。

肩書きや資格、地位が、決して”教える能力”に比例するわけではないので、至極当たり前な選出基準でありながら、なかなかそう割り切れないのが本音でありますが……。

ちなみに当方も以前、次のようなエントリーでまとめていました。
【能力の高い人が、必ずしも教え上手とは限らない理由】

 

では「教えるうまさ」は、どのようにして成り立つのでしょうか?

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当方が考えた「教えるうまさ」のピラミッド構造図です。
セブンレイヤーズ・モデルの講師版みたいな恰好になりました。

知識やノウハウを保有するのは重要ですが、それを人様へ教えるレベルへ昇華するには、自らの頭脳を引き出すヒューマンな要素がなくてはなりません。

品性のある人柄とともに、相手に合わせたコミュニケーションができることで”教える”ベースが整います。

そこに効果的なプログラムと実践的なワークを組み立てるスキルと、講義の本番における臨機応変な対応で学びの場を創り出す能力が加えられます。

そんな総合力が「教えるうまさ」と称され、よくよく考えれば講師業を営む上でクライアントが求めている要素の全域だと再認識する次第なのでした。

 

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2 Comments
  1. 平田先生

    この素晴らしいピラミッドの図、
    今度うちの受講生さん(私のセミナーを教えてくれる講師候補さんたち)に、
    お伝えしてもいいでしょうか?
    ※もちろん、平田先生のお名前出します!

    とても大切な図だと思いました!!!

    • お褒めいただきまして、ありがとうございます。
      もちろんお使いください。画像データをダウンロードして、資料に添付いただいて結構です。

      現場での対応力は、いろんな要素に下支えされて発揮できるものです。
      受講者の状態に合わせて、学びの場を創り出すチカラなのでしょう。
      投げたいボールを投げるのではなく、相手の受け止められるストライクなボールを投げるコントロール力ですね。難しいことを難しく言う講師はいくらでもいますから……。

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