3年ほど前に作成したカードが、名刺ケースの奥から見つかりました。
『学習成果を導く 講師の心得』という社内インストラクター養成研修のなかで、受講者に配ったものです。
教える人が忘れてはいけない姿勢を、4つの切り口から認識させています。
この4つの切り口は、何から発想されているかというと『ハーマンモデル理論』です。
ポール・マクリーンの『三位一体理論』とロジャー・スペリーの『左脳・右脳モデル』を合体させた理論ですが、結構応用が利きます。
4象限に分けられた脳の特性を切り口に、ターゲットへどのようにアプローチしたら良いのかを考えるキッカケが得られるのです。
以前の記事でまとめたこの理論の解説を再掲します。
ハーマンモデル理論
ハーマンモデルは、様々な思考モードに対して、以下の部位を用いやすいという大脳の傾向を示しています。
(左上)左脳+新皮質:論理的、原理原則、批判的、数量的、ビジネスライク
(左下)左脳+辺縁 :計画的、組織的、保守的、リスクヘッジ、規則・納期重視
(右下)左脳+辺縁 :社交的、共感的、感情的、親密性、人的問題の優先化
(右上)右脳+新皮質:冒険的、コンセプト重視、新奇性、フロンティア精神
今回のカードでいえば、上側は「受講者に向けてどのように考えを深めさせるか」に役立ちます。
そして下側は「教える人と学ぶ人との関係づくり」には重要な視点です。
左側は「学ぶ人への理屈の付け方」で、右側は「学ぶ人への感じさせ方」という4構成になっています。
割とイメージがしっくり繋がるので、今後も本理論をベースにした概念の体系化に努めてまいりましょう。
