日本初のグラビアアイドル「洗い髪のお妻」から学ぶ着想力とは?

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先週の水曜は合宿研修。
その宿泊先で、午後10時から放送されているNHK番組『歴史秘話ヒストリア』を観ていました。
五重塔などが特集された「タワーに願いを〜華麗なるニッポンの塔 1400年の旅〜」という、当方にとっては楽しみな内容でした。

特に面白かったのが、番組のエピソード1で紹介されていた浅草の凌雲閣で行われた美人コンテスト。
凌雲閣の入場者が、美人芸妓の写真を見比べて投票するというイベントです。 さながらAKBの総選挙でしたね。

大正時代に美人コンテスト開催の経緯も面白かったのですが、それよりも画面に映し出された写真に惹きつけられました。

それがこの日本初のグラビアアイドル『洗い髪のお妻』です……

 

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 ↑ (遠藤憲昭著「大正・昭和を飾った女たち 上巻」=絶版= より)

 

この写真がなぜ撮られたのか?

新橋の芸妓であるお妻さんが、撮影現場へ出かけるときに洗った髪を結う時間(髪結いが来ない)がなくなり、そのまま人力車へ飛び乗ったそうです。
そして仕方なく、髪を結わずに写真を撮ったといわれています。

当時、髪を結わない女性は”はしたない”とされました。

しかしここでお妻さんとカメラマンは、その洗ったばかりの髪に着目し、隠すどころか全面に出しながら、頬杖を付く色っぽいポーズをつけたのです。従来の常識をくつがえすように……。
(どちらのアイデアかわからないので、両者の合意で撮られたと推察しています)

 

着想とは、着眼と発想から成り立ちます。
目の付けどころの違いと、そこからアイデアを拡げる思考が、”着想力”となって表れるのです。

お妻さんとカメラマンは、洗い髪に”着眼”し、それを強調したポーズを”発想”したのでしょう。

おそらく苦肉の策だったのかもしれませんが、時間がない中でパッとひらめき行動したことが、他者との差別化を生みました。
結果、常識とされる枠を破ることで、未来にも通じる価値が得られたのです。

他の芸妓さんもお美しいのですが、写真全体から浮き出る存在感は、お妻さんが他者を圧倒しています。
100年近くも前の写真ですが、現代にも通じるレベルですよね。

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【学びとしてのまとめ】

「忙しいから考えられない」などは、発想力のなさを時間のせいにする、単なる言い訳です。

不自由な状況であるときにこそ、考えを集中して知恵を生み出す機会だと捉えましょう。

『洗い髪のお妻』で発揮された着想力は、平成を生きる我々にも持ち合わせているはずですから……。

 

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