一応、企業や大学でプレゼンテーションをテーマにした講師をやっていますが、実はほぼ我流なのです。
当方が会社勤めの頃は、プレゼンテーションという言葉さえ一般的でなかったので、研修やセミナーなど体験したことがありません。
だから、この19日に開催された東京ライフハック研究会での”プレゼンテーションを学ぶ”というテーマに、ワクワクして参加してきました。
そこで繰り広げられた2時間30分のワークでは、こんなアウトプットが生まれました……
プレゼンのコンセプトを設計するシートに、プレゼンタイトルやターゲットのニーズを記述します。
それを元に、プレゼンの進行を思いつくままカードに記述。これは発散思考です。
そして、その中から3分という時間に必要な箇所をプレゼンシートにする、いわば収束思考へと続きます。
それらを各3分、5分、7分でやっつけてしまう、という少々荒っぽいワークです。
この荒さが、企業研修では認められない“ノーガードでの殴り合い”みたいなスパルタ感となり、なんだか良かったです。
今回も研究会の流れは、MOLESKINEスクエアード・ラージへまとめました。
ブルーブラックのインクが切れてしまい、オレンジで書き綴りました。
講師は藤本高司さん。講師の方は似顔絵入りです!
藤本さんのお話では、プレゼンテーションの基本は、人とコンテンツ、そして手法が重要であるとのこと。
これは当方が講義の中で伝える、“誰が、誰に・何を・どのように”というメッセージと合致しました。……よかった。
続いて、ブロックメモでプレゼン材料をたくさん集め、そこからターゲットのニーズに合わせて絞り込むとのこと。
これも当方が、”プレゼンは料理みたいなもの。食材がたくさんある方が、料理のバリエーションが増える。関西の人に食べてもらうには薄口に、男女では盛りつけ方を変えるように、相手によって組立に変化を出す”という喩えと同じです。……ふ、間違っていなかった。
全体的に、プレゼン実施における準備段階に関しては納得感がありました。
プレゼンは『準備に勝るモノなし』ですから。
あと欲しいところは、プレゼンターの魅せ方でしょうね。
同じ話でもパーソナリティによって印象が変わりますから、実践におけるメソッドが加わればさらなる学びになったでしょう。
自信を持って人前で話す方法や、聴き手を惹きつける語り口、印象を高めるボディランゲージの表し方など、このテーマで第2弾があればお願いしたいところです。
ちなみに当方が講義で使うツールとして、以下のようなモノがあります。
プレゼン設計シートは、キーワードだけを並べて、その単語や短文から自らが伝える情報へと拡げる。圧縮ファイルを解凍するように、いわば語る方法を学びます。
語るとは、『吾が言う』です。
台本を一字一句”読む”のではなく、きっかけとなる単語を目にしたら、それを自分の頭でセンテンスに拡げられると、口調に抑揚がついてきます。
そして、他者のプレゼンを評価する視点を養います。
絵が上手くなりたかったら、正しいデッサンの絵とそうでない絵を見分ける力が必要なように。
……ということで、東京ライフハック研究会で大いに刺激をいただきました。おおきに!
しかし、東京ライフハック研究会には関西出身者が多いぞ。東京ちゃうやん!
