教える人のコメントは、2つの要素と2つの切り口から成り立つ!

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コミュニケーション能力は、話し方のレベルだけで成り立ちません。
相手の話に傾聴することで、さらなる情報を引き出したり交換したりするダイアローグ (対話)スキルが求められます。
いろんな企業での講義を通した印象として、自分の発したいことを上手に伝える人は割と多いですが、他者の話を聴いて対話を育める人が少なく感じられます。

ですから最近のヒューマンスキル系テーマには、コーチング技術としてのアクティブ・リスニング(傾聴)等がカリキュラムに組み込まれます。

家族で食卓を囲んでいるとき、「我が家では会話が少ない。子供たちは何も喋らんじゃないか!」と突然怒り出すお父さん。
もしかしたら、お父さんが日頃から子供たちの話を聴こうとしていないのかもしれません。

気軽に話を聴いてくれる誰かがいるから、その中で話し出せるのです。
聴く気のない人には、自ら何かを伝えようという気持ちなんて起こりませんからね。

では、ただ「はい、はい。それでどうした?」という単調な相づちの繰り返しが、聴き方としては正しいのでしょうか?
そりゃ、違います。 
尋問のように一方的なものではなく、相手とセッションを楽しんでいる感覚が必要です。

さらに、講師や指導者(チームリーダー等)なる者は、その聴き方によって相手に気づきや動機を与えるような、教えが加わる方向へと持っていく力が求められます。

それはいわゆる……

コメント力です。

人の話をちゃんと聴いていれば、それを自らの言葉に変換してコメントに返すことができるはず。
よってコメントできる能力は、講師のインストラクション・スキルとして必ず求められます。

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ではどのようにしてコメントを返せばよいのでしょうか?

それは、相手から得られた考えや行動に対して、“よいところ”と”気になる点”を自ら表現(主観とそれに基づく客観)で伝えるのです。

“よいところ”とは、当たり前超えの状態を取り上げます。

たとえば「遅刻をしない」のは、当たり前。「皆よりも10分早く来て、用意をしている」のは評価すべき点です。
相手の話を聴きながら、そうした“当たり前越え”のアンテナを張っておくのです。

次に、”気になる点”。
それは、何らかの工夫や努力によって、まだ伸ばせそうな箇所があることを指摘してあげます。 そう、相手の伸び代ですね。
何が不足しているのかを伝え、どうすればできるかは本人に考えさせる感じです。

 

さらに相手のココロに響くコメントは、どんな切り口が必要なのでしょうか?

それは相手の気づいていないところ(未知)を言い当ててあげることでしょう。
「実はそうした対応って、〇〇スキルがなくてはできないんだよ」「えっ、そうなんですか」
そんなコメントからのやりとりで、「発見した!」と感じてくれれば、ますます自信を深めてくれます。

では、発見につながるような切り口がなかった場合にどうするのか?

それは本人が実践した努力にスポットライトをあてることです。
人それぞれ努力したことは自覚(既知)していますが、それを改めて評価されるとモチベーションが高まります。
美人にその美しさ(元々持っているモノ)を褒めるより、自らが知恵を絞り実践して得られた成果を讃えられる方が、喜びは高まるそうです。(残念ながら美人ではないので、ようわかりませんが……)

気になる点については、さらなる努力で得られる余地を知らせてあげましょう。

 

コミュニケーションが活性していない組織やチームほど、その集団の中で人の話を聴く人材が不足しています。

特にリーダー的立場の人。メンバーから話を聴いて自らのコメントで相手に影響を与えられているか、要チェックっす!

 

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