Apple新製品発表の場であるWWDC2012で、予想通りMacBookPro Retinaモデルが登場しました。
そして、即日発売です。
微妙には欲しくなるのですが、ちょっと冷静に考えようと、ある方法で買うべきか買わざるべきかを検討しました。
それがプレゼンテーションなんかで使う“PREP法”です。
論理的に自らの主張を説明する方法として、講義では必ず教授します。
そんな”PREP法”の構造はこうなっています……
まずは自分がもっとも伝えるべき要点や結論です。
主観的な観点ながら、冒頭で伝えるべき“Point”です。
次にその主張を正当化させる理由を述べます。
客観的な視点から、結論の必然を理解させる“Reason”です。
そして、理由を補完するべく具体例を加えます。
客観的事実によって納得感を深める“Example”です。
ラストはもう一度、主張部分を強調します。
さらに今後の展望や将来性など、主観的な想いを加える“Point”で締めくくります。
……ということで、このPREP法を用いて、二つの主張を比較してみましょう。
(Point)MacBookPro Retinaモデルは買うべきである
(Reason)500万画素を越えるRetinaディスプレイは、自宅にあるThunderbolt Displayよりも高解像であり、作業効率が向上する
(Example)出張先でMacBookAirで作業する際、画面の狭さによる操作ストレスが発生しない。出張時でのストレスの一つが軽減される
(Point)したがって、MacBookPro Retinaモデルは買うべきである。CPUやGPUが高性能になり、未知なる快適さに驚愕するだろう
(Point)MacBookPro Retinaモデルは買うべきでない。
(Reason)高解像度とはいえ15インチという画面サイズでは視野の拡がりに欠け、自宅では27インチのThunderbolt Displayで仕事を行う
(Example)出張時以外はRetinaディスプレイの恩恵を受けることができない。MacBookAirが作業に支障を来してトラブルを招いたことはない
(Point)したがって、MacBookPro Retinaモデルは買うべきでない。Thunderbolt Displayを活かせる次期Mac miniに期待するべきである
二つのロジックを比較し、緊急度、重要性、投資対効果からみて、あきらかに後者の理屈が勝ります。
……で、今回は見送りです。
もともと上記の比較を瞬時に行っていたわけですが、こうして書き表すことによって、気持ちのブレは消え去りますね。

この考えて行くと私も今回は見送りになります。
見送っても欲しくなる物欲はありますが
機能から色々なサイトで開封の儀なるものを拝見するとますます物欲が出てきます。
当面はこれと闘っていかなくては・・・
cyapuさんへ
メッセージ、ありがとうございます。
Appleの発表って、悩ましいですよね。論理的な考え方は「確かにそうだ」と思わせるだけで、最終的な結論はロジックでなく、エモーションが働きます。だから意思決定となるわけです。
とにかく”理屈”ではなく”想い”も大切に……!