映画『おくりびと』で知った、教える人としての魅せ方

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映画に登場する”教える人”を、独自解釈する第2弾は『おくりびと』

納棺師という職業にスポットライトを当てた、アカデミー賞外国語映画賞の受賞作です。

 

主人公の大悟をはじめ多くの人が、この納棺師を「汚れた仕事」として抵抗を示していました。

しかし突如、大悟がこの職業をめざそうと気持ちが改まります。

それは山崎努演じる納棺師のボス、佐々木の所作ーーその流れるような一連の儀式に目を奪われたからでした……

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納棺師の指先にまで張りつめた緊張と、寸分も無駄のない動き。
まるで舞を踊るような美しさで、人間の最期を飾る役目。

佐々木を観察する大悟は、そんな発見に感動を覚えながら、自らの技能として学ぼうと決意するのです。

学習する意欲が沸かなかったにも関わらず、教える人の持つ能力を魅力的だと捉えるや、それを真似ようとし出す大悟。

そうして、やがて“真似る”が”学ぶ”につながっていくわけです。

 

教える人が「あいつ、レベル低いさかいな」や「やる気あれへんからな」と、学ぼうとしない人物への苦言を表し、学習者の能力不足を嘆くことってあります。

しかし、本当に相手だけの問題なのでしょうか?

教える人に対して、「うわっ、スゴイよな」と学習者が何らかの魅力を感じたら、それは学ぶ姿勢を変える一因になるはず。

学習者にとってリスペクトできない人物は、「学ぶに値せず」という判断材料でしかないのかもしれませんね。

口先だけで「ああせい、こうせい」と指示するだけではなく、自分というメディアを武器に、学習者を惹きつけるだけの能力を披露できるよう、教える人は日頃から自分を魅せていくアプローチが必要です。

この映画では、死者を化粧する納棺師の動作をじっくりと見せることで、学ぶ側の心理的な変化(モチベーションアップ)を表現していたのが印象的でした。

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