学ぶために必要となるワークの時間って?【教えるスキルカード】

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【教えるスキルカード】の第3弾は、実践力をつけてもらうため時間についてです。

 

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教わる人が効果的に学んでもらうには、実際にその場でやらせること。……そう、演習を取り入れることです。

人の話を聴いているだけは知識として得られますが、スキルにはなりません。 
スキルとは、発揮できる能力として備わっているかどうかですから。

だから教える人は、効果的な演習を考案し、提供しなければなりません。

その際、ちょいと困ることがあります。
一体、どのくらいの演習時間を与えればよいのか……

 

当然、学ぶ人の学習レベルや意欲によってその時間が変動しますので、最適なワーキングタイムを決められるわけではありません。
しかし教える際には予め時間配分をしておき、「では〇分で記入してみよう」ってな指示が必要となるのです。

もし時間が充分でなかった場合は、研修アンケートなんかに「時間が短い!」とか「まとまらなかった」など時間配分の不適切さを指摘する声が上がります。

演習内容を見る限りでは、設定している作業時間内に終えられないほどのボリュームではないのに、なぜそうした声が上がるのか?

それはワークにおける『考える』、いや『迷っている時間』に思わぬウエイトがかかってしまったからなのです。
だから、記入するというアクションの時間的確保ができなくなり、中途半端で終了となって不満に変わります。

 

演習シートの記入が早い人は、日頃からそのテーマについて考えている人か、考えずに「ま、これでいいだろう」と過去基準(前例や曖昧な表現)でまとめてしまう人といえます。

開始と同時にペンを持ってシートへ書き始める人がいれば、そっと側に寄り、記入している内容をチェックします。
一般論が記述されていたり、問いかけを単に言い直しているだけであれば、考えを深めずに作業を終わらせることが目的になっているといえるでしょう。

 

確かに我々はビジネス活動において、じっくり考えてワークしていく時間的な余裕を与えられていません。
仕事中はいかに迷わず、効率的な労働を行うかを求められます。
すると、どうして早々に行動をしたがるのです。

そのスタイルが身についたのか、学習の場においても迷うことを嫌います。
すぐに「どうしたらいいのですか?」と自らで考えずに、手段や方法論を求めます。

学習する機会は、自分自身で大いに迷ってもよい時間を得たことなのです。
その迷いの中に、多くの考え方が芽ばえてきます。

だから、まず“考える時間”と”作業する時間”を分けて、すぐにまとめさせない訓練が必要となるのです。

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「ええねんで、迷っても。迷っていることが、成長の第一歩なんやで!」といってあげることが必要ですね。

したがってワークをしてもらう時間は、自分で作業した場合の時間で見積もるのではなく、その倍の時間を与えて、作業モードを仕切ってあげれば、考えを深める癖付けが促進されることでしょう。

 

[カード情報]

効果:実践力

問い:個人ワークのために与える時間は…?

答え:自分だったら必要となる時間を2倍にしておく

解説:ワークを実施するには、想定する倍の時間を設定しておきます。 前半ではあえてまとめさせず、考えを巡らせるための『迷う』時間を与えるのです。

期待変化:着眼発想、問題分析、提案構想、計画立案

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