さて、黄金週間。
当方の予定は、ひたすらデータベースシステムを制作することです。
どんな代物を作るのかといえば、セミナーテキスト&ワークシートの作成・管理システムというヤツ。
名付けて『Instructor’s Textbook Assembler』。通称”アイタ”です!
まぁ、簡単にいえば、講義で使うテキストの各ページをマスター化し、研修案件毎にページ選択してPDFファイルへ出力。そして印刷・製本します。
さらにいろんな便利機能を取り入れて、いかに効率的にテキストづくりを行えるかをめざしています。
そうした目論見を実現するために、最初に手をつけたのがデータベース設計でした。
その際、MOLESKINEノートとiPadアプリ『iDesk Lite』を使って、どちらが設計図を描くのに適しているかを探りました……
まずMOLESKINEのスクエアード・ラージの紙面に、マスター(参照する基本データ)とトランザクション(案件毎に組み立てる個別データ)とのリレーションを、フリクションでなんども描き直して仕上げました。
もうこれでデーターベースソフトでの作業が可能ですが、iPadでも同様に設計できるかどうかを試したく、『iDesk Lite』という無料アプリを使ってみました。
iPad版の『Visio』といったところでしょうか。
アプリの画面はこんなレイアウトになっています。
このアプリの良いところは、タッチ操作で自由に図表が作れる点です。
特に、描画における自動補正機能が、手書きながらも綺麗に仕上げてくれるのです。
コピーや移動、拡大・縮小、装飾なども手書き感覚に近いです。
文字入力は、ダブルタッチで行えます。
図形の重ね順も、後から変更可能です。
下地のスタイルは数種類用意されていて、好みによって差し替えることで、仕上がり感がアップします。
おぉ、わりと綺麗にまとまりますね。
ただ、このアプリを使ったら、作業時間が効率的になるかといいますと、それは期待以下でした。
まず気になったのは、図形をタッチで指定しにくいことです。
慣れの問題なのかもしれませんが、移動させるのに、なんどもタッチを繰り返して掴む必要がありました。
あと難儀したのが、図形を拡大・縮小するのに、縦横比を変えられないことでした。
コピーした図形を使って、横幅固定で縦サイズだけを伸ばしたい場合に、どうしてもそれができません。
もしかしたら、当方ができない(知らない)だけなのかもしれませんが……。
さらにこのLiteバージョンだと、複数データの保存ができません。
新しいデータを作成する場合、前回の制作物を消去しなければならないのです。
ですから、上記の問題が解消されるのであれば、間違いなくフルバージョンを買うでしょう。
そうなると、MOLESKINEでの手書きよりも、便利で美しく仕上がるはずです。
……が、現行バージョンの使い勝手では、MOLESKINEに軍配ですね。
さて次の作業に移行するには、データベースソフトが必要です。
そこで、何を使うか?
Windowsユーザーであれば『ACCESS』ですが、iPadでも扱いたいし……。
そうなれば、選択肢はひとつ。
この4月に新バージョンが発売された『FileMaker 12』でしょう。
黄金週間中に作業が予定通りに進めば、いずれこのデータベースソフトのレビューを行います。
