人生を賭けたつもりで『独立』を果たし、はじめて気づくことって?

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講師業を営む当方に「どうやって独立したんですか?」って質問。
懇親会の席なんかで、受講者から浴びせられます。

動機を聞きたがっているのか、その方法を知りたがっているのか定かではありませんが、先行き不安な世の中で『独立』という言葉が、ビジネスパーソンにとって興味深いことには間違いありません。

そんな当方。
ちょうど17年前の本日4月2日、奈良のと或る街で会社を起こしました……

「コンピュータ関連の会社を創ってね」と言えば聞こえがいいのですが、実質は小さな小さなパソコン屋さんです。

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創業以前は『独立』という言葉に、自分ですべてを決められる自由が得られると信じ、希望で満ち溢れます。

しかし、いったん自分で仕事を始めたら、その『独立』という本来の意味がわかってきます。
”自分ひとりで働かなくてはならない”という不安が、心の中でヒシヒシと大きくなっていくのです。

でもそんな不安を口には出せません。

自らが選んだ人生を歩み始めた途端、他人から「ほ〜ら、みたことか」と言われたくないので、そのプレッシャーをこらえるしかないのです。

だから当方は、創業時に大きな過ちを犯しました。

従業員2名を雇用してしまったのです。

何の仕事も決まっていなかったのに……。

「会社は何人でやっているのですか?」って言う質問に、「いや独りなんですよね」と応えられるほど己に自信がなかったことが、人を雇用する方向へ気持ちを動かしたといえます。

特に仕事をもらえそうな相手にとって、好印象を与えたい。
組織力があることで、信頼をしてもらいたい。

会社勤めをしていた影響なのか、企業規模で相手を判断することが当たり前のように認識していました。

でもこれは『人を雇える』のではなく、『人を雇ってしまっている』状態だったのです。

中身が無い分、外見を気にするような状態では、本来の『独立』はできないということでしょう。

したがって「独立したんだ」とは、決してカッコいいスタイルではなく、実態は多いに恥ずかしい事態だったり、言い知れぬ不安を隠さなくてはならない、ドロ〜っとした状態なのです。

実にこの『独立』っていう響きほど、組織で働いている人からは、青々と茂っている芝生のように見えるものなのかもしれません。
かくいう当方がそうでしたから……。

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