3年ほど前、講師業における楽しみや苦労をマンガにまとめていたが、いまそれらを読み返してみると、その読後感に変化が表れていた。
そうした印象を“成長した”というのか、“達観する”というのか、“鈍感になった”というのかわからないが、とにかく振り返ってみたいと思う。
第1話『講師が安らぎを得る、まさにオアシスな受講者』……
ファンが集まってくれているわけではないので、企業研修は常にアウェイ。
教わる人たちの姿勢が、もろに教える側の緊張や不安を高めたりする。
だから、ウエルカムな人を探して、安心したいと思うのは当然だ。
しかし、今は「ま、ええか」とあまり受講者の様子を気に止めず、講義を進めている。
実はその方がよい結果が得られる。
……というのは、いちいち環境に左右されていたら、自分らしい講義ができないというのが本質だからなのだろう。
しかしアンケートの評価は、いつになっても達観できないものだね。
