3年ほど前に描いたコミックエッセイを、その後の自分から振り返る連日3弾目。
ここ数年、オーダーが増えている研修テーマに、思考力強化がある。
思考力強化には大きく二つのベースがあって、発想創造系と論理思考系に分かれる。
論理思考系は、「ロジカルシンキング」や「ロジカルコミュニケーション」など、”ロジカルなんちゃら”というバリエーションへ展開されている。
いわば、”ロジカル”は頭の中の状態であって、”なんちゃら”はアウトプットの方向にあるといえよう。
でも我々は普段から”なんとなく”で過ごしているので、急に論理的に考えてと言われても困るのだ。
その困り具合を乗り越える唯一の方法がある。それは……
笑いである!
第3話『ロジカルがユーモアに勝てないくらい講師はわかっている』
「なぜこうなのか?」という問いかけに、皆がまじめに答える。
ふざけて笑わそうとはしない。また、そんな雰囲気をつくっては講師として失格である。
しかし、緊張の中で緩和が生まれると、大きな笑いが発生する。
その笑いを講師としてスルーしてはいけない。しっかり受け止めてあげるべきだ。それが講師のキャパシティともいえよう。
そんな笑いは、いかなる論理にも勝るパワーを持っている。
残念ながらその後、この質問において、上の例を越える笑いは起こっていない……
