多くの人を惹きつける教え方10のポイント【前編】

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年が明け、人様に何かを教える仕事を始めて12年目になった。
そして会社設立10周年を迎える今年も、講師業で生きていける状況に感謝する。

週刊東洋経済2011年11月12日号の「教える仕事で成功する」という特集では、このような記事が書かれていた。

『業界は今、逆風下にある。(中略)参入障壁は低いが、生計を立てて続けていくのは難しい(中略)講師としてスタートを切った後、安定してリピート需要がある講師と、そうでない講師の違いは何か。(p73)』

誌面ではその解をまとめていたが、自分なりに「なんでやろ?」と問いかけてみた。
すると個人的には「こんな事なんちゃうかなぁ」と思われるポイントが、10項目ほど浮かび上がってきた……


1. 「プ、プロや!」と瞬時に思わせるスキルを、早々に発揮する

当方独自のツカミは、ホワイトボードにサクッと“マンガを描く”こと。

講義のスタートでは、受講者側に講師を見定める時間帯がある。
「コイツに教えられるのか」という構えが、講師への警戒を生むのだ。

そこで能力の一部を、いかにも当たり前に見せてしまうというものだ。

 ← 実際はこんな感じ(動画で紹介)

 

 

 2. あきらかな冗談を、まじめな顔で笑わずに連発する

笑わせて、場を和ませたい。
受講者の笑いの反応で、教える側にもアイスブレイクが得られる。

よって笑いのネタを用意するのだが、これを笑わずに連発する必要がある。

一回くらいのネタでは、「えっ、この講師、笑わせようとしているのか?」という反応しか得られない。

そこで、続けざまに無表情でネタを続け、こういう笑いのスタイルなのかと安心させる。

すると普通に話をしていても、「笑いの要素があるんやなかろか」という姿勢で聴こうとしてくれる。(……と期待)

 

3. 上記の講師パフォーマンス後、参加者をフルネームで点呼する

「講師が勝手に喋っとるやん」という状態から、全受講者へ参加意識をもたせるには、何かアクションをさせる。

しかしその内容が、「今から1分以内になんやらかんやら」みたいなヘビィな活動をさせたくない。
まだ皆が、教わる気になっていないからだ。

そこで、誰もが無理なくできるウォーミングアップをしてもらう。

それは声を出させること。

だから当方は必ずフルネームで点呼する。 すると、受講者は反応しなくてはいけない。
傍観者ではなく、参加していることを認識してもらうのだ。

 

4. 一週間以内に発生した旬なニュースを、例えに用いる

言い尽くされたことを何回もリピートしている、とは思われたくない。

実際そうであるだけに、受講者にはそれを悟られたくないのだ。

だから「モチベーションって、神奈川大学のたすきリレー」なんていうナマモノな例え話を挟む。

すると、講義で説くありきたりの理屈自体が、新しい解釈に聞こえてくるから不思議だ。

 

 

 
5. 質問されたら、図解などの板書テクニックを駆使して応じる

教える人として信用されるには、『質疑<応答』が鉄則。
質問による期待以上の答えを返してあげるのだ。

それほど内容が充実していない場合は、表現力でカバーする。
ホワイトボードを使って、「ほらこんな具合に!」ってな感じで板書する。

質問者の視野を広げさせるように概念的なイメージを与えて、納得感を高めるのだ。

 ←「組織風土って?」への質疑応答実例

 

 

ひとまず、こんな具合。
企業研修において講師が発揮できる能力を中心に、前編として5ポイントを挙げた。

人様に何かを教えるというのは、間違いなくエンタテインメントである。

次回は、相手への見せ方を中心に、残り5つの要素をまとめてみる。

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