多くの人を惹きつける教え方10のポイント【中編】

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昨年末の大掃除。
散らかっているこれらの書類を処分(PDFへの取り込み)すべきかどうか、わずかに悩んだ。

それは、受講者から届いた講義アンケートの束だ。

最近は受講者の声がデータファイルとして事務局から送られることが多いので、ここにあるシートがすべてではない。
だから、これらをデジタル化して一元管理すればよいのではないかと考えた。

そして数枚を読み返してみたら……

「これは捨てられへんな!」と思い直す。

本人の手書き文字が伝える情報に、講師を大いに動かすチカラがあると感じられたからだ。

そんな直筆アンケートを手に、教えらる者が教える人物をどう見ているのかというテーマで、3つのポイントをまとめた。

 

6.教え始めるまでに無駄な動きがない

教えるアクションはいつから始まるのか?

それは、教える人物が受講者の視界に入ったその時からだ。 話し始めてからではない。

他人様の前に登場した途端、講師はすでに観察されている。
準備に慌てたり、落ち着かなかったりしていては、受講者側の不安がつのる。

だから当方は、このように講義ツールをひとまとめにしておき、セミナー会場で軽やかにセッティングする。

往診に来られた医者が、サッと診療バッグを拡げて準備にかかる。そこには迷いがない。
そんな医者の動作に患者は安心するようなもの。

映画『ダイハード』のテロリストがビルを占拠するときに、皆が無言で配置につくスタイリッシュさに「プロだぜ、こいつらは!」と唸らせたようにね。

 

7.メカやITに強い

会場に設置されているプロジェクターに、パソコンの映像が映らないってことが、たまにある。

多くはパソコン側のディスプレイ設定で、出力解像度や周波数を調整すればなんとかなる。
さらにVGAケーブルがプロジェクターの出力端子側へ接続されている場合があり、そこを確認する。

こうした動きの中で、講師が何気なく発する言葉から、その知識レベルが計られる。

したがって撮影用のビデオカメラを準備するときにも、「テレビにつけるケーブル」ではなく「RCAのピンコード」なのである。

教えている際の表現はわかりやすいのだが、現場での通常会話に専門用語なんかを挟むと、そのギャップにプロっぽさが加わるのだ。

これは教え方の本質的な要素ではないが、教わる人たちにとって”瞬時のロールモデル“となるべき講師が、教える範囲だけの専門バカであってはいけないという戒めなのである。

 

8.参考図書をサッと言い切る

受講者の質問の多くに、「どんな本を読めばよいですか?」という投げかけがある。

『質疑<応答=信用』という鉄則からいえば、ここで「え〜、そうやね。ちょっと調べておきまっさ」ではダメである。

その場で作者とタイトルを言えるぐらいにしておきたい。
それも2冊ほど挙げればOK。

まずはその分野でよく売れている書籍を提供する。
「あっ聴いたことある」って反応されるベストセラーなんかがいい。

そしてもう一つは、新刊
「先月出た〇〇〇なんかが参考になる」なんて言えば、「旬な情報が聞けた。質問して良かった」と喜んでもらえる。
また、日頃からよく書物を読んでいる印象を与えられるし。

続いてホワイトボードに、そのタイトルを書き示す。そうしたら絶対メモするから。
書影なんかをスクリーンに投射すれば、メモを取る人が増える。

こうした準備のためには、日頃から書籍のデーターベースを作っておく必要がある。
その方法は、いずれまた紹介したい。

……ってな具合で10ポイントのうち、今回は3要素をまとめた。

あと2つの教え方ポイントは、受講者とのインタラクティブについてである。

また次回!

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