教える人に求められる笑いのセンス

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研修会場がドッと沸く。
笑い声の主は、少なくとも当方の話を聴いていた証拠。
「この講師は笑わせてくれるな」というインパクトを与えると、受講者の聴く姿勢はあきらかに高まってくる。

したがって、当方は教えるセッションに『笑い』の要素を取り入れる。
講義や演習のどこかにネタを仕込んでいたりするのだ。

“笑う=楽しい”という印象が、学習に対して懐疑的だった受講者にもプラスに作用する。
だから、あえて笑える方向に講義を引っ張ったりするも、受講者や事務局からの苦言は聞かれない。
“笑う=楽しい”という場づくりを心がけるのだ。

以前、別の講師を見て、ちょっと気になる笑わせ方があった。
自分としては避けたいと思った笑いの取り方。それは……

「……なことしているから、○○社はダメなんだね」とか「……だから、○○社なんですけど……」など、特定の会社や組織・個人を笑いものにするネタ。
いわば自らを下げるのではなく、自分以外の対象を見下げて、上から目線で突っ込みを入れるコメントだ。

決して皆が笑っているのではなく、一部に受けているだけなのに、講師自身が笑いを取っていると勘違いしている。
そんな姿が返って気の毒だ。これなら、まだダジャレの方が罪はない。

やはり会場全体が爆笑の渦に包まれるは、用意されたネタよりもその場で生まれるアドリブだ。
そこには、受講者の反応を受けて、すぐにツッコミを入れる機転が求められる。

先日のプレゼン研修では、受講者に「自分のプレゼンで気になったところはどこですか?」と尋ねたところ、「なんだかモジモジしてしまって……」と返してきたので、ここはひと言「ムーミンか!」と突っ込むのが流儀なり。
躊躇せず素早いタイミングで切り返してあげると、その切れ味に場内は反応するのだ。

したがって講師は、自分が笑いながら面白そうに話をする笑福亭鶴瓶や明石家さんまではなく、自らニコリともせずにクールな口調から笑いの側面を突く笑福亭仁鶴や松本人志みたいなトークスキルが求められるに違いない。

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